githubの寄付提供プログラムが始まった件について
はじめに
githubはご存知でしょうか。
アカウントは持っているのですが、私は使っていません。以前からprivateリポジトリの作成が無料なbitbacket
を使ってます。
ブログの内容とか、一時的にpushしたいときに利用しています。
というのはどうでもよくて、以下サイトからGitHub Sponsors
が始まったことを知りました。
これまでオープンソースでの開発は収益に繋がりにくく、エンジニアとしてのメリットは少なかったです。 あるとするなら、名声を得られるので就職やヘッドハンティングに利用されることでしょうか。
こちらのヘルプページによると、最初の1年間は手数料がかからずに寄付されたお金は全額手元に入るようです。
ただ、いつまでも手数料無料というわけでは無いので、どこかで数%の手数料を取られることでしょう。 何%とるのかはわからないのですが、システムを維持するためにはお金がかかるので必ず取られるでしょう。
開発者はどのように動くか
世の中の開発者がどのように動くのかはわからないので、自分ならどのように動くか考えてみます。
基本は以下のように進みます。
- 調査
- 行動
- 振り返り
調査
まず、寄付を得られるレベルはどのレベルなのかを調べます。 PR&Mergeしたからと言って寄付を得られるわけではないでしょう。 何度も何度も課題について向き合い、それを解決し続けることによって得られるものだと思います。
1,2回参加した人にお金を払おうと考える人はいないと思います。
そこで、1つのプロジェクトでどの程度参加すれば上位に食い込めるのかを調べます。 PRやIssueを何回も出している型で、有効な意見を出している方がどのくらい貢献しているのかを基準にします。
つまり、世間的に有用な人材がどのくらい活動しているのかを調べ、それに近い働きをします。 日になんどコミットして、issueをどのくらい解決していてなどなど。
ただ、これはとても大変な道のりだと考えています。
会社で働いている場合、一つの業務をやっていれば月数十万もらえます。 寄付の場合、複数のプロジェクトに参加して、それぞれ別の知識が必要で、寄付を得るには長期間やり続ける必要があります。
根性か、情熱がなければ続けられないものです。
行動
どのくらい貢献すればよいのか調査ができたら、今度はその仮説を基に行動します。
具体的には参加人数が少ないOSSに対して参加します。
おそらくそこでは寄付を得られないでしょう。
そこでは、どのように開発を行うのかを試すために参加します。 どのようにコードを書くのが良いのか、gitのcommitやPRはどのように出すのが良いかなど、知識として得ているモノを実践します。
大きなOSSでやってしまうと、流れを止めてしまったり他のエンジニアに対して迷惑をかけてしまうので小さなところでやります。 もちろん、小さなOSSで迷惑をかけていいわけでは無いのですが、何事にも練習というのは必要だということです。 他に練習できる場所があるのなら、そこでやるべきでしょう。
振り返り
調査して、行動したら振り返りをします。
この振り返りでは、自分が立てた仮説が正しかったのか考えます。 仮説が正しかったと判断するだけの情報が得られなかった場合、行動を続けます。
判断するだけの情報を得られた場合は、仮説が正しかったかどうかを考えます。 正しければそのまま行動を続けるか、さらに仮説を簡略化するか、効率化します。
間違っていると判断すれば、不足しているだろう情報を調査して、新たに仮説を立てます。
まとめ
私ならやらないだろうなと考えます。 収入を得るまでにやらなければならないことが多く、とてもつらい道のりだからです。
そんなことより、自分が欲しいサービスを作るとかしてその成果物をもとに就職します。 それだけで月数十万の収入を得られます。
お金を得るだけならこれが一番はやいし、簡単では無いでしょうか。
お金ではなく、OSSに貢献したいという意識があるというなら参加するのが良いと思います。